最後に私が語る

バリ島移住 ジンバランの夕焼け

 既に移住している人のお話や、私自身の体験談も交えて、今後、バリ島に移住を考えている方々に、少しでも役に立つ情報をと思い、このウェブサイトを作りました。
 最後に、このサイトの管理人である私が、移住を本気で考えている方々に、メッセージを贈りたいと思います。

 第2の人生のすすめ

 私はインドネシアで起業し、輸出入の仕事をしていました。現在は引退し、残った資産をやりくりしながら、自分なりのバリ島生活を続けています。

 もう昔の話ですが、バリ島への移住を夢に見た時、現在のような、移住を手伝ってくれるエージェントやロングステイセミナー、移住にまつわる情報書籍は殆ど無く、実際にバリ島に来て、システムを調べ、人脈を作り、騙され、それでも周りのいい人達に助けられながら、なんとかかんとかやって来れた訳です。

 そろそろ老後を考えなくてはならないのですが、リタイアメントビザで移住してくる定年退職者にとっての快適な生活とは何か。体が自由に動かなくなったら、誰に介護を頼むか、日本国の年金も介護制度もアテにできなくなった今、どうするべきなのか。問題は沢山あるでしょう。

 しかし、現在の日本にいても、アテに出来ない国の保障、右肩上がりの税金、利息などほとんど無い銀行では、生活を支えていくのは難しいでしょう。そこから選択肢として、生活費の安い海外への移住を考える方が増え、ロングステイセミナーなどが盛況であると聞きます。

 これからの人生、第2の人生を無気力に生きるか、チャレンジしてみるか。それを決めるのはあなた自身です。

 ロングステイセミナーがそこここで開催され、移住についての情報書籍がたくさん出版されている現在。その内容は「治安がいい」、「物価が安い」、「親日的で友好的」、「温暖気候で過ごしやすい」といった表面的な情報がほとんどです。
 ここをお読み頂いている、本気で移住を考えている方々には、その旅行ガイドブックにちょっと毛が生えた程度の情報は、全く意味を成しません。

 日本を離れ、今まで生活したことの無い国で新たな生活を始めると、考えもしないトラブルに巻き込まれることもあり、その結果、財産を失ってしまうこともあります。

 表面上の情報は、インターネットでも書籍でも、調べればすぐにわかります。このウェブサイトに書き、是非読んで頂きたいのは、移住者が本当に欲しいと思っている情報、つまり、全く知らない国で、どうすればトラブルにも巻き込まれず、快適な生活を送る事ができるか、という情報です。

 このウェブサイトに載せているようなトラブルに巻き込まれることも無く、悠々自適な生活を手に入れている人もたくさんいます。地元の人間と、うまく交流しているのか、周りの人間が、移住者の財産を狙うのに熱心ではないのか、移住者には気付かれず、すでにせしめられているのか、それはわかりません。しかし、嫌な思いをしていないこの方々は非常に幸せだと言えるでしょう。

 現地でのトラブルは、そのほとんどが価値観の違いです。日本では当たり前の「責任を持って仕事をする」、「時間を守る」、「約束を守る」などに対する規範が薄いのです。ここバリ島で快適な生活を送るには、移住者が現地人の価値観を、ある程度は譲歩し、認め、共有していくしかありません。勝手にその国に来て、勝手にそこに住んでいるのですからね。
 しかし、あまり現地の価値観を認めすぎ、現地人に甘い顔を見せていると、中には調子に乗ってくる者もいます。そうした事で、その許容範囲を逸脱してしまう事があった場合は、自分の身や財産を守る為、断固とした厳しい姿勢を現地人に見せなければいけません。
 その為にも、このウェブサイトに載せているトラブル事例や解決方法、予防策をご参照下さい。

 インドネシアにもちゃんとした法律があり、何か問題があった場合、法的な解決を望む事もできます。しかし一方では「なんでもありの国だから、大抵お金で解決できる」という人もいます。もちろんそういう時代もあったわけですが、時代は常に動いています。大統領が変わると政治が変わります。汚職撲滅をスローガンに謳った政党も増えてきており、この先どうなるか、変わるのか変わらないのか、わかりません。

 こういった事を書き並べると、海外移住は大変!バリ島は悪の巣窟で住みにくそう!という印象を持ってしまった方もいるかもしれません。
 ここで、誤解のないように言っておきたいのですが、インドネシア人の皆が皆、移住者の財産を狙っている訳ではなく、そんなことは全く考えず、しっかり仕事をしてくれる使用人、トラブル時に間に入ってくれる近所の現地人なども、実際にはたくさんいます。実際、大半の移住者は、現地人に温かく迎えられ、トラブルもなく、快適な生活を送っておられます。こちらが隙を作らなければ、トラブル事例などに載せているような目に遭う事もなく、充実した移住生活を維持することが出来るのです。
 その他に起こる日常的なトラブルは、皆、些細なものであり、日本での生活の方が、よほど神経をすり減らされる事でしょう。

 他人のために生きてきた

 移住を考える人も、そうでない人も、今まで他人の為に生きてきたのではないでしょうか?
 母親は子供の幸せ、家族の幸せの為、自分を犠牲にし、父親は自分のやりたい事を我慢して、家族のよりよい生活の為、身を粉にして働いてきたのではないでしょうか。子供は子供で、親の期待に答える為、必死に勉強し、いい大学を目指し、一流企業への就職を目指し、家庭を持ち、その生活を安定させる為にがんばってきたのではないでしょうか。
 
そんな世代の方々は、マイホームを持ち、自分の目指した幸せの形を手に入れ、やがて定年退職していきます。
 その時、初めて気付くのです。自分が今まで歯を食いしばって手に入れたものが、実はなんでもないものだった事に。そして、本当に目指していたものは、誰の為でもない、自分の為の、これからの人生、余生なのだと言うことに。
 
自分自身で決断し、自分の力で歩んできた人生だったでしょうか?自分で進路を決め、就職先を決め、やりたくて選んだ仕事をやってきたでしょうか?
 だからこそ、余生は自分で決めるのです。どこに行きたいか、どこに住みたいか、自分自身で舵を握ってください。

 あなたの思う「豊かで快適な生活」は、あなたの心の中にこそ、あるのだと思います。


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