人を雇う

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 リタイヤメントビザで移住した場合や、こちらで起業した場合、使用人やメイド、従業員を雇わなければなりません。日本人を雇うわけにもいかず、インドネシア人を雇うので、様々な弊害やストレスが発生すると思います。
 少しでもストレス無く、こちらに有利な契約を結びましょう。

 希望者を探す

 異国では簡単に使用人などを探すのは難しいです。真面目な人間は、どちらかというと少なく、遅刻、物忘れ、仕事がいい加減、怒るとすぐ辞めるなど、扱いに難しいところが大いにあります。
 こちらの人間は、兼業することが苦手なので、車のドライバー、ガードナー(庭師)、セキュリティー(ガードマン)、メイド、etc・・・など、何人雇うか考えましょう。
 募集は、新聞に載せて募集する、知り合いに紹介してもらう、近所のバンジャールから募集するなどの方法があります。バンジャールとの結びつきを強くしたいのであれば、バンジャールから1〜2人雇用することを考えてもいいかもしれません。新聞などで募集する時「日本語出来る人」と書くと、かなり絞ることができます。
 しかし、一番堅いのは、知人からの紹介です。その人が保証人のような形で、間に入ってくれるので、何かあっても助けてくれることもあります。

 面接

 希望者は、履歴書を書かせ、KTPを確認し、必ず面接してください。言葉の面が辛い時は、通訳できる人を頼んだ方がいいでしょう。
 面接をする際、インドネシア人をある程度見定めるコツもありますが、人柄を観察しながら、まずはじっくり話して下さい。そして、ドライバーならSIMを持っているかの確認をし、実際に運転させて下さい。日本語が話せる人を募集した場合は、どの程度喋れるか確認してください。インドネシア人は、なんでも「できるできる」といいます。職が欲しい為にウソをつくこともあります。
 その上で、あなたのご希望に副えるようでしたら、雇用契約を結びましょう。その際、あまり厳しい目で見過ぎず、ある程度は育てるつもりにしておいた方がいいでしょう。

 雇用契約

 まずは試用期間を設け、試用期間雇用の契約書を事前に作っておいて下さい。試用期間を1ヶ月から3ヶ月くらいが普通です。
 試用期間、本採用共に、雇用契約書の内容は、就業時間、休日、給料、残業手当てなど、一般的なものです。必ず取り決めておかなければならないのは、解雇条件です。例えば金銭のトラブル、無断欠勤、盗難、雇い主に歯向かう等です。こうした事例が起こった場合、一方的に解雇できるようにしておきましょう。
 本採用の契約書は、半年更新、1年更新などにしておいた方が良いでしょう。よく働いてくれる人には、その度に給料を上げてあげる、サボってばかりの人には、その度に給料を下げるか、契約満了で辞めさせる事も可能です。

 宗教について

 ・バリヒンドゥー教 ・・・ バリ島に住むバリ人の大半はバリヒンドゥー教です。ガルンガン・クニンガンなどの大きなお祭りがある時は、必ず休みたがります。これは、バリヒンドゥー教には仕方のない事です。そして、様々な種類のお祭りがあり、その度に休みを要求されます。男性は、比較的休日は少なくて済む場合が多いですが、女性、特に既婚者は、お祭りのたびに準備があるので、必然的に休みが多くなります。突然休まれる事も少なくないでしょう。
 宗教上、女性は歳を重ねるたびにお祭り等の行事への参加が増えてくるようですので、中々長い期間働いてはもらえない傾向にあります。長く働いてもらいたいのなら、真面目な男性を探しましょう。

 ・イスラム教 ・・・ インドネシアで一番多い宗教です。男女問わず、バリ島に住むイスラム教徒(ムスリム)は、基本的には真面目に働く人が多い印象があります。通常、休日もあまり欲しがりません。ただ、断食月(ラマダン)は、日中は食事をしない人が多く、力仕事をする人はすぐに疲れます。断食明け(レバラン)は、自分の田舎に帰るのが通常の行事となっており、人によりますが、数日〜1週間、長い人は1ヶ月ほど帰ってきません。また、そのまま帰ってこない場合もあるようです。
 宗教上、犬に触れない人が多いので、犬を飼っている方、飼う予定のある方は、雇用時にちゃんと聞いておいた方がいいでしょう。極端に犬を嫌うムスリムの場合、毒などで殺してしまう場合もあります。

 ・キリスト教 ・・・ バリ島では数が少なく探すのは難しいのですが、男女問わず、基本的に真面目に働く人が多い印象があります。バリ島内では、どの宗教の人間とも、割とうまく交じり合って生活しています。復活祭やクリスマスが、年に2回の大きな行事となり、敬虔な人は、毎週日曜日(あるいは土曜日)の礼拝を欠かしません。人によりますので、雇用前の面接で、どのくらいの頻度で休みが欲しいか等を、ちゃんと聞いておいた方がいいでしょう。

 給料の相場

 給料は、やはり安すぎると早々に辞めてしまいます。しかし、高すぎてもいけません。各州で最低賃金額も定められており、職種にもよりますので、ある程度の相場で支払うことが望ましいです。
 例えば、ドライバーの場合は月Rp1200000〜1500000、使用人・メイドの場合は月Rp800000〜1000000が大体の目安となります。住み込みで食事や生活用品をこちらで買ってあげる場合は、月Rp600000〜800000と、少し低くても問題ないようです。

 基本給を低めに設定し、手当て制にしている会社もあります。
 ただ、毎年すこしづつ相場が上昇しています。相場を下回ると、給料アップの相談も無しに辞めてしまう人(いなくなる、来なくなる)も多いので、気をつけて下さい。

 解雇する時

 雇用時の条件を破る等で従業員を解雇する場合は、まず解雇理由をしっかりと説明し、その日までの給料はちゃんと支払って下さい。でないと、その従業員とその家族が乗り込んでくる事もあります。
 そして、相手を納得させて、その日に辞めさせる事が一番です。「今月いっぱいまで」等と日本のような条件にすると、いる間に物を盗ったり、結局休んで給料だけをもらいに来たり、あなたにとってストレスになる事が大いにあります。
 相手が納得せず、もめた場合、少し大目にお金を払い、あと腐れなく辞めてもらいましょう。実際に、一方的に解雇されたインドネシア人が乗り込んできて、口論の末、事件になった事もあります。
 あなたはボスですが、ここは海外、インドネシアだということを忘れてはいけません。


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